メガネフレームの素材と値段

 メガネフレームに使われる素材というのは、現在とても幅広いです。

 メガネを掛けない一般の皆さんには、例えばとある樹脂系フレームも一見すると「普通のプラスチックのメガネフレーム」に見えるかもしれません。

 ですが「プラスチック」と一言で言っても実は様々で、種類によってその特性や原価が随分と変わってくるのです。

 ものすごく私見に依りますが、このエントリでは

耐久性」…… 衝撃に対する耐力、変形させてしまった時に戻せる度合い
調整力」…… 購入時にどの程度フィッティングが可能か(どれだけ任意に動かせるか)
柔軟性」…… 素材自体の柔軟性=フィット感になるが、調節具合との兼ね合いによる
重量」…… 比重や総重量(素材の耐久性から細く作れないものもある)
価格」…… 価格が高くなる程★が多くなる

 という5指標で目安程度に書いていきたいと思います。
(価格を除いて平均値を表記しているだけで、これ自体が素材やフレームの評価とイコールではないことをご了承ください)

プラスチック系

 多くのプラスチック系フレームは、メガネ屋さん店頭の「ヒーター」で温めて柔らかくし、使う人の頭の形に合わせて整えて初めて完成します。

 またどちらかというとプラスチック系のセルフレームの方が重くなる傾向にありますが、最近は軽量樹脂の製品も増えてきています。

べっ甲 ★★★☆☆ 2.5

耐久性…★★☆☆☆
調節力…★★★☆☆
柔軟性…★★★★☆
 軽さ…★☆☆☆☆(1.29)
 価格…★★★★★

 タンパク質由来ゆえ、汗・酸に弱いのできっちりとしたメンテナンスが必要です。ちなみに虫にも食われます。
 なめらかなツヤ感独特のしなやかさは、本当にべっ甲特有のもの。芯材も不要です。
 ご存知の通り現在ではタイマイ保護のワシントン条約の下で流通がほとんどありません(既存の材料のみが回っている状態)

 こげ茶を含んだまだら模様の方がお手頃で、黄色味が多いほど高価になり、メガネフレームだけで100万円というレベルも昔はありました。

 天然素材で手間も掛かりますが上手に保存すれば経年劣化が少なく、大事に使えるなら孫の代まで受け継ぐことができます。
 やや折れやすいですが、万が一折れても多くは修理が可能。
 しかし現在では既存のべっ甲フレームにレンズを入れること自体がリスキーで難しく、チェーン店ではまず断られる事が多いと思われます。

 とても良いものですが、良いものを長く使おうと思えばそれ相応のメンテナンスが必要ですから、買った時のコストだけでハイおしまいという素材ではないです。
 譲られたべっ甲フレームをどうしても使いたいという場合には、ベテランの個人店などを探せばなんとかできるかも……。

セルロイド ★★★☆☆ 2.75

耐久性…★★★☆☆
調節力…★★★★☆
柔軟性…★★★☆☆
 軽さ…★☆☆☆☆(1.35)
 価格…★☆☆☆☆

 今はほとんど使われていませんが、一部コアなセルロイドファンの作り手さんが細々と使ってらっしゃるようです。材料原価はとても安いです。

 元々セルロイドは人類が初めて作った人工樹脂として色々な業界に使われていました。しかし可燃性の高さ、型成形による大ロットが基本だった為、少しずつ衰退し、一部の国では使用が禁止され、メガネ業界では後発のアセテートにほとんどが切りかわって行きます。

 アセテートよりも耐久性が高く芯材が不要で、アセテートとは少し違うつや感、弾性がやや高く、しかし素材自体は少し硬めです。

 アセテートと同じように少々の吸水性があり、特に顔に当たる部分が経年で白っぽくなってしまいます。

アセテート ★★☆☆☆ 2.25

耐久性…★★★☆☆
調節力…★★★☆☆
柔軟性…★★☆☆☆
 軽さ…★☆☆☆☆(1.32)
 価格…★☆☆☆☆

 セルロイドと代わりよく使われることになったのが植物性プラスチック、アセテートです。現在のプラスチックフレームの中で最もポピュラーなものです。
 「アセチ」と略されたりもします。 材料原価はとても安いです。

 基本的に重いメガネになりますが、高密度のアセテートも存在していて、総重量が軽めのアセテートフレームもあります。
 いずれにしてもテンプル部分には全長で金属芯を用いて耐久力を確保します。逆に言えば見た感じプラスチックで金属芯が入っていれば大抵はアセテートと判別が付きます。

 セルロイドと比べると弾性はやや低め。テンプルが丸々アセテートだと少し「ガツン」とした掛け心地になります。

 少し吸水性があり、汗をかいた後に放置を繰り返すと白く粉っぽく変質してしまいます。

 アセテートは綿花パルプから生成され、厚めの板に加工、その段階で先に色や模様の付いたデザインシートに形成されます。
 メガネの加工はそのシートからメガネ形状を削り出す作業になり、それゆえに「型への射出成形」とは違い「少ロットでの製造」を可能にしました。

 その為基本的にアセテートは安い製品でも「ハンドメイド」なのです。

 水分、汗、整髪料などが付着したまま放置していると、その部分が劣化していきます。ですので定期的に全体を水洗いし汚れを落としてから水分を拭き取って下さい。
 また経年でどうしても水分が飛んでしまい、全体的に白っぽくなります

 プラスチックフレーム自体の耐久年数は、よほど丁寧に扱っても3~4年(5年以上使っていたらよほどすごい)、一般的には2~3年でしょう。

オプチル ★★☆☆☆ 2.3

耐久性…★★☆☆☆
調節力…★★★☆☆
柔軟性…★★☆☆☆
 軽さ…★★☆☆☆(1.2)
 価格…★★★☆☆

 オーストリアでメガネ用に開発されたエポキシ系樹脂で、現在はサフィロ社が権利を所有しているので、その関連ブランドで見かけます。

 比重が軽く、常温では比較的カチッとした感触で、芯材が不要です。
 なにより一目でそれだとわかる「オプチル特有の滑らかなツヤ」「透明感」は、アセテートやTRとは比べ物になりません。

 調整には少しクセがあり、温めると本当にフニャフニャになり、その時点で初めてきちんと曲げられます。その後冷えれば形をキープするといういわゆる形状記憶性が高い素材です。
 「オプチル」と知らない人が普通の感覚で調整しようとするとバキッと折れてしまいますので、注意が必要です。

 耐久性としては薬品や酸などには強いものの、曲げにはそこまで強くはなく、たまに折る人を見掛けます。

ポリアミド系 ★★☆☆☆ 2.3

耐久性…★★★★☆
調節力…★☆☆☆☆
柔軟性…★★☆☆☆
 軽さ…★★★☆☆(1.1~)
 価格…★☆☆☆☆

 ひとまとめでポリアミドと言っても組成として色々あるようですが、ここでは一般的にナイロンと称されるようなタイプを言います。

 100均や雑貨屋さんなどで販売されている安い既製の老眼鏡や、他分野でも方々に使われていて、熱や衝撃にとても強い反面ほかのメガネ素材のような調整が一切できず、吸水性も高いです。

 一般的なメガネ屋さんの「レンズを入れて作るメガネ」にはまず使われていません。

TR-90 ★★★☆☆ 2.6

耐久性…★★★☆☆
調節力…★☆☆☆☆
柔軟性…★★★★☆
 軽さ…★★★★★(1.0)
 価格…★☆☆☆☆

 グリルアミドTR(透明ポリアミド)で、素材名ではなく製品(グレード)名で、ものすごく透明度が高いこと、摩耗、薬品、熱、湿度に強く、比重が軽いことが特徴です。
 切削ではなく射出成形で製造する為、金型での大量生産が可能、材料原価は非常に安いです。

 最初にメガネフレームの展示会に持ち込まれた時には「こんなのチープ過ぎて誰も買わない」と見向きもされたなかったという話を聞いたことがあります。

 実際にはその後JINSが「軽量樹脂フレーム」として導入、着実に販売実績を上げ、他メガネ店も追随、やがてロープライスの定番素材となりました。
 中には中価格帯の製品に部分的(テンプルのみ等)に使われていたりもします。

 見向きもされたなかった当初の理由のひとつが「独特のツヤ感」です。チープ感あるツヤは一見でTR-90とわかるほどで、見慣れればメガネを掛けない人でも見分けが付くと思います。

 もうひとつは、基本的に熱しても形状がほとんど変えられないこと。これはメガネにとっては致命的ですが、その欠点は最低限芯材を入れたり、はじめからテンプルの形状を大きくRにすることで回避しています。(しかし温めるとグニャグニャになる製品も稀に見ます)
 少しくらいなら動かせないこともないですが、その場ではオーケーでも少し経つと戻ったりします。

 メガネの場合多くは直接着色がされず(恐らくはコスト面で)、色や柄は表面皮膜になっている為、本体の劣化よりも先に表面皮膜の剥げが来ます。(2、3年で本当ボロボロになってきます)

 TR-90素材を購入の時には、テンプル先に金属芯が入っていないもの、クリングス(鼻パッド)が付いていないものに関しては特に、サイズがぴったりであること掛けた時点できちんとフィットしてズリ落ちないこと必ず確認します
 その時点でズリ落ちてくる、掛け心地が悪いのであれば買ってはいけません

 また、テンプル幅が広ってしまった曲がってしまったという場合には、上手く戻すことが難しくなります。
 その為、掛け外しの時には必ず正面から両手で真っすぐに行いましょう。

 修理は現状できないこともなくなってきましたが、修理のコストを考えれば新しく買い直す方が早いことが多いです。

ウルテム(ポリエーテルイミド) ★★★☆☆ 3.0

耐久性…★★★★☆
調節力…★☆☆☆☆
柔軟性…★★★★☆
 軽さ…★★★★☆(1.27)
 価格…★★☆☆☆

 TR-90と並んで新素材として台頭したのがこのウルテムです。
 元々は工学系、自動車から家電まで幅広く使われていたエンジニアリングプラスチックで、ウルテムの商標は現在SABICが保有。
 3Dプリンタの射出素材として使われたりもしています。そんなに高くはないです。

 元々の素材の色が琥珀色に近いので、メガネとしてはキレイな透明のフレームにはできず、濃い目の着色または表面皮膜による着色がされているとことが多いです。

 TR-90と並んで「一目見ればソレとわかる」素材ではありますが、TR-90と違うのは強度とコストです。
 TR-90はロープライスのコーナーでよく見かけますが、ウルテム素材のフレームは各メガネ屋さん1万円前後から上の値段で置かれていると思います。

 温めても基本的に形が変えられません。ですので調整自体はほとんど不可と言えますが、一応少しくらいなら動かないことはない…程度です(ですがTR-90同様すぐ戻ります)。

 他のフレームも同様ですが、必ず両手で正面から掛け外しを行いフレームの広がり・曲がりを極力抑えることが望ましいです。

 大抵はテンプルに芯材無し、先セルのみ金属芯、クリングス・鼻パッド付きでの販売になっています。つまり「テンプル幅とR」「フロント傾斜角」は変えられません。

 強度的にはTRよりも強いですが、折れたフレームを何度も見ましたので、エンプラと言えど何をやっても折れないということではありません。特に経験上、せん断力と引張力に弱いような感じがしています。
 加工の下手な店員さんに当たると、大きめに削ってしまったレンズを無理矢理入れてリムを切れさせたりということがあります。

 TR-90同様、修理は現状できないこともなくなってきましたが、修理コストを考えれば新しく買い直す方が早いことが多いです。

メタル系

 メタル系も値段様々ですが、セルフレームと比べるとクオリティの差が大きいような感じがしています。
 それはつまり素材自体のクオリティとは別に、例えば「メッキ」「塗装」「溶接」「ワッシャーの有無」「ヒンジの出来」といった、製造工程(とその工程数)のクオリティにも大きく左右される為ではないかと思っています。

 安価な物ほど、少し触っただけ、または短期間で塗装(メッキ)が剥げる、といったことを経験しました。

金 ★★☆☆☆ 3.0

耐久性…★★☆☆☆
調節力…★★☆☆☆
柔軟性…★★★★☆
 軽さ…★☆☆☆☆(15~)
 価格…★★★★★

 言わずもがなゴールドです。
 最近は不景気続きのせいか店頭で見かけることも少なくなりました。

 メガネには純金だと柔らかすぎるので、大抵は18金以下で使われます。金自体が修理もしやすく、いやらしいですがお金に困れば素材として売ることもできます。

 特有の柔軟性で、掛け具合がとても良いそうですが、私自身体験したことが無いので詳細については詳しいページへ是非…

 ネジやクリングスまで基本的に金になるので、維持にはどうしてもお金が掛かりますが、メンテナンス次第で子や孫の世代までととても長く使う事が可能です。

一般的な合金 ★★☆☆☆ 2

耐久性…★★☆☆☆
調節力…★★☆☆☆
柔軟性…★★☆☆☆
 軽さ…★★☆☆☆(8.7~)
 価格…★★☆☆☆(色々)

 数千円前後の価格帯に置かれている合金フレームは、非常に大雑把ですが銅、亜鉛、ニッケル、クロム、アルミ、スズ、鉄などからの合金で、その組成は様々です。安価なものだとニッケルシルバー(銅、亜鉛、ニッケル)等だと思います。
 少し高くなるとステンレス(鉄、クロム、ニッケル)、アルミ合金などになったりします。

 しかし安価なメタルフレームの多くは素材については書かれていませんので、正確にはわかりません。現物を触ってみて、少し太く硬めだとか、安価だけれど細身で少ししなるという場合にはなんとなく判別が付くこともあります。

 安価なものは、早い時期に表面メッキがはがれて内部に汗や水分が浸食すると化合して緑色に変色したり、錆びたりします。あるいはメッキでなくとも塗装がはがれて見窄らしくなったり。
 素材的にはよほど丁寧に使ってもメッキ・塗装剥げが防げず、持って3年~程度だと思います。

ステンレス ★★★☆☆ 2.75

耐久性…★★★★☆
調節力…★★★☆☆
柔軟性…★★☆☆☆
 軽さ…★★☆☆☆(8.0)
 価格…★★★☆☆

 中価格帯で金属というと比較的見かけるのがステンレスです。
 鉄、クロム、ニッケルの合金で、製品によって割合が違います。
 フロントだけ、テンプルだけステンレスという商品もよく見掛けます。

 メガネフレームの中ではやや硬めの感触で、折れる時は本当に「ポキッ」と折れるような印象があります。技術的に溶接が難関で、一枚板からの削り出しをよく見ます。(技術が進歩してロー付修理もできるようになりました)

 ステンレスは「錆びない」というイメージが強いですが、錆びないわけではなく「錆びにくい」というだけなので、汗が付着するメガネは素材同様ちゃんとメンテナンスが必要です。

N-T合金 ★★★★☆ 3.75

耐久性…★★★★☆
調節力…★★★★☆
柔軟性…★★★★☆
 軽さ…★★★☆☆(6.7)
 価格…★★★☆☆

 ニッケル・チタン合金の略で、元祖「形状記憶合金フレーム」というとこのNT合金です。
 純チタンの「柔らかすぎる」「摩耗しやすい」というデメリットをニッケル混にすることで解消した合金で、色んな所で使われています。

 金属アレルギーの原因がニッケルと言われている為、店頭に置かれている比率としては少なくなりました。
 後発のベータチタンと比べると、テンプルが少し太めになっていることが多く、少々「カチッ」とした掛け心地です。

チタン ★★★★☆ 3.4

耐久性…★★★★☆
調節力…★★★☆☆
柔軟性…★★★☆☆
 軽さ…★★★★☆(4.54)
 価格…★★★★☆

 本当の意味の100%純チタンになると柔らか過ぎて傷が付きやすく、メガネフレームには使われることがありません。
 定義的には90%以上のチタン含有で純チタンと分類されるそうです。実際メガネフレームに「titanium」と表記されている場合のチタンも、そのくらいの比率だと思われます。

 安価なメガネにも稀~にチタン製品を見掛けます。そのくらいに製品によって価格が前後します。

 ベータチタンと比べると掛け心地はカチッとした感触で、柔らかさもほどほどといった印象です。

 稀に「無垢チタン」のような表記がされているフレームがあります。メッキや塗装がされていないということですから、もし汗をよく掛かれるという方はそういったものの方が見た目が長持ちすると思います(が、色が選べません)

ベータ(β)チタン ★★★★★ 5

耐久性…★★★★★
調節力…★★★★★
柔軟性…★★★★★
 軽さ…★★★★★(4.8)
 価格…★★★★★

 現在メタルフレームで台頭しているのがこのベータチタンです。
 メーカーによって組成が違い、一概には言えませんが「チタン7割~、バナジウム2割~、アルミ数分」といった組成が多いようです。

 NT合金の問題点だった「ニッケル混」を解消し、更にバネ性が上がっていることから、現在多くのメガネ屋さんで主力メタルフレームとなっています。

 基本的にどのメガネ屋さんのベータチタンフレームも丈夫でよく出来ていますが、それは「壊れない」ということではありません。
 重いダメージ、金属疲労、せん断力が加われば破損します。

 比較的細身のデザインが多い印象です。逆に細くても体力的に持つということと、コストの問題かな?と思います。それゆえ重量的にもとても軽く、フワッっとした掛け心地です。

その他チタン合金

 各社でチタン合金の開発が進められ、有名な名称だと株式会社シャルマンの「エクセレンスチタン」、豊通マテリアル株式会社の「ゴムメタル」、青山眼鏡株式会社の「カーボチタン」(はどちらかというと主に繊維・樹脂のようですが)などなど、沢山あります。

 どれも開発コストなどの為、チタン合金の中でも比較的割高なフレームになっていますが、相応に良い品質だとも感じています。

 しかしベータチタンと同じように、決して「壊れない」ということではありません。

素材の見分け方

 単純に値段に応じてある程度素材が決まってきますから、値段相応に良いものになっていくと考えて大丈夫です。ただしブランドフレームに関してはデザイン料分で変わってきます。

 中には値段の割に、本当に品質が低いブランドも存在します。
 しかし「デザインにお金を出すか」「フレームのクオリティにお金を出すか」はそれぞれ「価値観の違い」でしかありませんから、両方ともを追いたい人は更に余分にお金を出せば良いだけの話です。

 ともあれ、例えば気になるメガネがある度に「店員さんを捕まえて聞くのは忍びないなあ」という方の為に、誰にでもわかる見分け方についてを少し書いていきます。

 

プラスチック? ─ テンプル、レンズの文字を確認 → TR-90 acetate ultem optilという表記があればその素材
              │ 
             特にソレっぽい文字がない
              │ 
              ├ テンプルに金属芯が全長入っていて、触ると硬い → 普通のアセテートフレーム
              │
              ├ テンプルに金属芯が入っているが先っちょだけで、割と軽い気がする → TR-90の芯有り
              │
              ├ 金属芯が入っていない ┬ 有名なハイブランドだ → オプチル
              │            │
              │            └ すごく軽くて軟らかくて3千円~6千円のコーナーに並んでいる → TR-90
              │ 
              └ 入っているかどうかわからない ┬ 触ると硬くて重いような気がする → アセテートフレームの可能性
                               │ 
         ※ 稀に高いTR-90もある          └ 1万円以上で強さを謳い軽そうな名前 → 多分ウルテム

       
金属っぽい ─ どこかしらに「TITANIUM」「TITAN」「Ti」の表記 → チタン・チタン合金
      │
      ├ NT、N-T、Ni-Tiの表記 → ニッケル・チタン合金
      │
      ├ stainless → そのままステンレス
      │
      └ 特に表記が無い ┬ 数千円 ─ なんか適当な合金
                │
                └ 一万円以上 硬いとステンレスとか(チタンなら大抵は書いてある)

メタルフレームの表記(テンプル内側やダミーレンズにある)
 F:○○○ 例)F:titanium → フロントがチタン製
 T:○○○ 例)T:NT → テンプルがNT合金製

製品クオリティを見分けるのは難しいけれど…

 例えば「アセテートフレーム」自体のクオリティは、そんなに言うほど幅がありません。でも細部を見ると、例えば……

・テンプル外側の装飾が「接着剤による埋め込み」
 (ちょっとしたことで装飾が外れます。高いブランドでも接着は多く、問題になることも)
・ヒンジ部分にワッシャー(接合部の合わせに噛ませる板)が入っていない
 (高いフレームでも場合により入ってないことも)
・ネジがマイナス
 (マイナスネジにもメリットはあるけどメガネの場合リスクの方が高い)
・鼻パッドではない「鼻当て」
 (=低クオリティということではなく、単にコストが掛かるのと付いている方が鼻の低い日本人向け)

 というような細部から、ちょっとずつコストが変わってきます。

 長期的に使う予定であればテンプルやフロントの装飾は、裏側まで通してネジで止められているかを確認しましょう。

 ワッシャーの有無やヒンジの噛み合わせ形状などは、クオリティに直結する項目ではありません。結果的に予定の年数使えればそれでいいわけですから、見るポイント程度に…

 鼻パッドの有り無しは結局は鼻の高さと好みの問題になります。
 中には「鼻パッドのあるメガネの方が不衛生になって嫌だ」という人もいます。

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