用語集

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アセテート
「アセチ」と呼ばれることもある。
植物系プラスチックで、昔からメガネ素材に使われている。比較的安価でデザインの幅も広い。デザインされたシート状のアセテートからフレーム形状を削り出して作成する。
セルロイドと違い加工時の発火事故がなく、またセルロイド同様熱を加えて温めることで形状調整がしやすい為、セルロイドと入れ替わるように普及した。
やや吸水性があり、長期間の使用になると汗が当たる部分が白っぽく変色することがある。
ウルテム
ポリエーテルイミド。エンジニアリングプラスチックの一種で、1980年頃に開発され、耐熱性、耐薬品性、耐放射線性、強度に優れ、様々な工学系部品に使われてきた素材。メガネ業界では昨今「新素材」の強くて軽いメガネ素材として謳われている。
オートレフ
オートレフラクトメーター、略してオートレフ。
内部にCCDカメラが載っている、眼の中を撮影する機器。
被験者は座って覗き込み、「道の上に昇った気球」や「牧場の中の家」の絵を見る。
その間に眼球内部に丸い像○を投影、眼底に映った像○を撮影し、投影前と投影後を比較して差分から屈折具合を計算している。
カット注文
レンズを注文する時に、フレームのレンズ形状データ又はフレームそのものをレンズメーカーに送り、レンズメーカーの方でフレームに合わせた形状のレンズにカットしてもらう注文方法。
店頭でのカット作業が省ける反面、日数が数日余分に掛かる。
眼軸(がんじく)
眼球の奥行きのこと。前(角膜)から後ろ(網膜)までの長さ。
眼軸長(がんじくちょう)
眼軸の長さそのもの
完全矯正
その人の眼をばっちり補正した、最高視力が出る度数のこと。
利き目
人の眼は左右で少しズレた位置にあり、それぞれ少しずつ違う仕事をしている。メインカメラとして利き目を使い、逆側は補完的な仕事を担っており、その差分から立体感距離感などを把握している。
球面レンズ
表裏のカーブが完全な円の組み合わせで作られている元来のレンズ。
クリングス
メガネの鼻パットを支えている金属軸のこと。
在庫レンズ
メガネ屋さん店頭にストックしてあるレンズ、またはレンズメーカーさん在庫のレンズ。レンズメーカーさんが製作できる度数のレンズには、常に作って置いている度数と注文を受けてから作る度数のレンズとがある。
収差
レンズに光を通した時、通す前と比べてズレが生じること。カメラ含めたレンズ業界はこの収差に悪戦苦闘してきた。収差には色々分類がある。
製作範囲
レンズメーカーさんが作製してくれるレンズの度数の範囲のこと。作れる度数はレンズの種類や屈折率によっても違う
セルロイド
世界初の人工樹脂と言われていて、その後プラスチックが登場するまではメガネ以外の製品でとてもよく使われていた。
加工時の可燃性がとても高く、セルロイドのメガネ工場は高い火災保険を必ず掛けていた。現在は材料としてはとにかく安価だが、ほとんど使われていない。
セルフレーム
今ではプラスチックフレーム全般を指す言葉になったが、元々はセルロイドフレームが由来。
調節力
どれだけ近くが見えるかという値。
年齢を重ねると水晶体の弾性が失われていき、水晶体を分厚くすることができにくくなる。
小学生くらいで10Dほどある調節力も、30代には6D、50代には2D程度になる。
トレーサー
フレームのレンズ形状を物理的に計測しデータ化する機器。
置いてあるメガネ屋さんと置いていないメガネ屋さんがあるが、無いこと自体はサービス内容に直接影響せず、無いと単純にお店側の仕事量が増える。
非球面レンズ
元来の球面レンズは表裏を完全な円の組み合わせで作られており、収差等の問題があった。その点を緩やかな多項式曲線のカーブに調整することで解決したものが非球面レンズで、元の球面レンズと比べてやや薄く収差少なく設計できる。
歪み
フレームにレンズを入れた時に、レンズが大きければ大きいほどレンズが「圧迫」されてしまい、レンズ自身が波打つようなたわんだようなユガミが生じる。このことを「ひずみ」と言う。
そのフレームに丁度良くレンズを削れることもひとつの技術で、時間短縮の為に無理矢理入れてしまうような雑なお店(というか店員)もある。
歪み計
「ひずみ」を目視できる計器。偏光板の組み合わせで、レンズ面の圧縮されている部分が黒ずんで可視化できるようになっている。
プリズム/プリズムレンズ
斜位・斜視の人のその度合い、または角柱のレンズを指す。
丸レンズ・丸生地
オーダーレンズ以外の、丸状に作られた既製サイズレンズのこと。
丸のままメガネ屋さんに送られ、店頭に設置されているメガネ加工機にてフレームに合わせたカットをする。
AX
Axis、角度のこと。
メガネ業界では乱視の角度を指し、どちら方向に乱視が現れているかという値
C
Cylinder、円柱のこと。
メガネ業界では乱視の度合いのことを指す。
D ディオプトリー
光をどれだけ曲げられるかという屈折力の単位。1mの逆数で表す。
レンズの屈折力や、人の眼の調節力の単位などに使われる。
S
Sphere、球のこと。
メガネ業界では「球面値」を言い、レンズの度数や眼の屈折状態を指す。