メガネ業界の「緑のキャラメル」

 meganeccoが呼んでいる「緑キャラメル」……説明しましょう。

緑のキャラメルとは?

 メンテナンスが行き渡っていないメガネの、特にクリングス(鼻パッド周辺の、金属の支え含めた部分)に付いた、ねっとりとした緑色・黒色のネチョネチョしたものを言います。

 原因は、汗、皮脂汚れ、ほこりなどが全部ぐちゃぐちゃに混ざったもので、緑色になるのはクリングスの合金と化合して変色しているのだと思います。
 放置するともちろん劣化の原因にもなります。(周辺表面の塗装がズルズルになったりもします、取るのが怖い!)

緑のキャラメルからのダメージ……

 付いてしまった緑キャラメルを念入りに掃除するには、直接触ることを避けられません。
 しかしこの緑キャラメルは、おそらく汗皮脂等のせいで酸性が強いのでしょう、触ると手がヒリヒリするのです。本当、滅茶苦茶ヒリヒリします。

 更には、ひどい人だと50cmくらい離して持っているにも関わらず、メガネ自体が滅茶苦茶臭いです。
 本人は日常的に慣れてしまって匂いに気付かないのかもわかりません、しかし鼻の頭部分に乗っているにも関わらず、何も思わないとは……慣れとは恐ろしいものです。

緑キャラメルを防ぐには

 この緑キャラメルを防ぐには、もちろんクリーニングをマメにするしかありません。

 付けている多くの人は「メガネの掃除とは、メガネ拭きでレンズを拭くことだ」と思われている雰囲気があります。

 というのは、この緑キャラメルを付けている人のレンズには大抵「メガネ拭きで一生懸命コスるように拭いたであろう傷跡」が沢山付いています。

 メガネはまず「水ですすいで下さい」。
 これはレンズだけの話ではなく、全体的にです。
 忘れがちなのはツル(テンプル)の部分で、テンプルの両サイドは先端から半ばコメカミ付近に掛けて、必ず顔に接触しています。
 メガネ使用中はこの部分に、整髪料や皮脂汚れが絶対に付着しますから、これらを不定期にでも落としていかないと、塗装ハゲや変色、硬化、白色化の原因になります。

気付けない人の理由

 緑キャラメルは、意外と小奇麗にしている奥様方のメガネにもよく付いています。
 それでも「ちゃんと拭いている」とおっしゃるので、多分お年の方は老眼のせいで見えないのではないかと推察しています。(そういう人はやっぱりレンズに磨き傷が付いている……)

 老眼じゃない、近視の人なのに緑キャラメルを付けている人……は、きっとただの雑な人ですね。
 そういうものを人に洗わせることを、ちょっとでいいですから恥ずかしいと思って下さい……と心の中では思っています。もちろん仕事として、そんなことは口に出さずにきちんと洗いますが。

 「洗ってもらえるの? 本当汚くって申し訳ない」
 とおっしゃるお客さんは、大抵とてもキレイです。

 メガネ屋店員さんは、その人のメガネの使い方を見て、勧めるべきメガネについてを考えながら接客をしているのです。
 その為、メガネは結構見られています。

 もちろん、販売したメガネを洗浄することはサービスの一環であり、ひとつの仕事です。店員さんは笑顔でクリーニングをしますが、それは仕事だからです。

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