- 片目だけで二重に見えたりボヤけて見えたりします
- 眼の表面がちょっとたわんでいるだけです
乱視とは、眼の表面(角膜)が少したわんだような形状、丁度ラグビーボールのような状態になっていると考えるとわかりやすいです。
もくじ
乱視の状態
眼の表面がキレイな球の状態であれば、X軸(横)方向とY軸(縦)方向のカーブは同じになります。
しかし、Y軸が少し圧縮され楕円のような状態になれば、X軸に対してY軸方向は強いカーブになります。
強いカーブの方が、より強く屈折するようになります。
そうなると、X軸方向の光と、Y軸方向の光では、焦点を結ぶ位置に差ができてしまいます。
これが乱視の要因です。
このカーブ差の為、乱視の人は片方の眼だけでも二重に見えたりボヤけて見えたりします。その見え具合は、乱視の度や角度によって違ってきます。
乱視のレンズ
これを補正するためには、円柱状のレンズを入れます。
よって、乱視の値には必ず、方向を示す「AX」(axis)が付いています。
乱視のレンズとは、度数差によって形成できるので、別途何か違うレンズを入れるというわけではありません。
-2.00と-3.00の度数を、90度ズラしてそれぞれ併せ持つレンズの場合、「乱視度数は1.00」と言えます。
90度方向で違う度のレンズになっている
またこの場合、近視性の乱視と言います。
不正乱視
ここまでの説明を「正乱視」といいます。
ほとんどの乱視の人は、この正乱視です。
皆さんが「乱視」と聞いてイメージしそうな「デコボコしていそう」というタイプは実際にあって、これを「不正乱視」と言います。
視界が不良になるほどの不正乱視の人はとても少ないですが、その場合は基本的にメガネで対応できません。ハードコンタクトレンズで表面を補正します。
乱視と言われると驚くかもしれませんが
乱視と告げるとびっくりされる人も多いですが、遠視・近視・乱視という眼の屈折の問題と、「眼がよく見える」というパフォーマンスの問題は、まったく別のものなのです。
乱視レンズを入れれば綺麗に見えるなら、何の問題もありません。少し眼の表面がたわんでいるだけの事です。
また、人間の身体は精密機械のように作られているわけではないので、手や足や頭の形同様、眼も完全な球体ではありません。
多少なりとも皆歪んでいるので、実際に眼を測れば多くの人は軽微な乱視が計測できます。